口腔内スキャナーとの出会い

みなさま、こんにちは!烏丸御池:「こもり歯科医院」、院長:小森由子です。

今週末、徳島大学歯学部京都支部同門会で発表させていただく機会があります。1年前より、支部長から女性歯科医師の立場での講演してほしいとの依頼を受けていました。現在、歯科医師国家試験でも女性の割合が4割以上になり、これからますます女性歯科医師が誕生することもあり、このような機会となりました。

今回の講演準備において、現在の当院の流れや治療体制についてお話させていただこうと、資料となる雑誌を購入しました。その雑誌をめくった瞬間、衝撃が走りました!そう、私が中学生の頃、将来なりたい仕事として歯科医師の絵を描いた時に参考にした写真が載っていたのです!

私はサラリーマン家庭に育ちましたので、近くのかかりつけの歯科医院の先生に歯科雑誌をお借りしたのは覚えています。その頃は、これが最新そうだと思い、とある写真を参考にして自分が歯科医師になると仮定して描きました。

それが、下の写真です。この写真は、開発当初のCERECです。

また下の写真が、私が中学生の時(1994年頃)に描いたものです。絵の中のコンピュータの画面に描かれたアルファベッド、その頃は「CEREC」など訳もわからずに描いたのを覚えています。「CEREC」とは1980年代にDr.Mormannが開発し、形成した歯を小型カメラで撮影し、そのデータを使って加工機でセラミクの歯を作り出すシステムを商品化(1988年)させました。現在の口腔内スキャナーの幕開けでした。

四半世紀の時を経て、当院でも口腔内スキャナーでの治療ができることに、とても感慨深いものがあります。

開発当初の「CEREC」の写真は、世界の歯科界を牽引する最新の口腔内スキャナー技術の幕開けを示しただけでなく、一人の中学生の夢を現実にさせるだけの影響力があるのです。

開院当初より当院では、京都教育大学附属京都小中学校の8年生の職場体験実習の受け入れを行なっています。この実習を通して、これからの日本を担う子供達が将来を考えるきっかけになったら嬉しく思っています。今年は、コロナウイルスの影響もあり、中止となりました。毎年受け入れを行なっていますので、今後とも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

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